yukkeyが表現する野瀬大樹の色|あの人のLightroomプリセット vol.8
“いつもの自分の写真に、誰かの色を重ねてみたら” どんな世界が広がるのかー。
人気写真家が、誰かのLightroomプリセットを自分の写真で使ってみる連載「あの人のプリセット」。
何を撮るか、どう切り取るか、どんな色で仕上げるか——さまざまな要素が重なって、その人らしい写真表現が生まれます。
それぞれの視点と表現を持つ写真家が、自分の写真に誰かの色を重ねてみたら、どんな変化が生まれるのでしょうか。
第8回は、四季の移ろいをテーマに、日本の風景や文化を切り取るフォトグラファー yukkey。今回、yukkeyが使った“色”は、野瀬大樹のLightroomプリセット「玄-QUALIA」「玄-ANIMA」です。
重ねた“色”で生まれた作品と、実際に使ってみた感想を紹介します。
Photography by yukkey

yukkey
フォトグラファー 滋賀県を拠点とし「四季の移ろい」をテーマに、日本の風景や文化を、写真と映像の両輪で表現している。Nikonの純正レンズ「NIKKOR Z 24-70 f/2.8 S II」の作例を担当。東京カメラ部10選2025。Adobe Lightroomアンバサダー。
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フォトグラファー yukkey コレクション
Lightroom プリセット|野瀬大樹 Lightroomプリセット 「玄-QUALIA」「玄-ANIMA」
静かな光の中にある美しさを捉える写真家 野瀬大樹のLightroomプリセット2種。「玄-QUALIA」は、曇り・雨・霧・朝夕の光に応えるよう設計され、光の深みと渋さを色と質感に刻み、重厚な一枚へと仕上げます。「玄-ANIMA」は、シャドウをやわらかくフェードさせ、色温度をニュートラルに整えることで、撮影時の空気感を残したままフィルムのような質感に仕上げます。光の中にある美しさを引き出す「玄-QUALIA」と、被写体との出会いの瞬間をより深く刻む「玄-ANIMA」。それぞれ異なるアプローチで、写真の魅力を引き出します。
Lightroomプリセット|「玄-QUALIA」「玄-ANIMA」
yukkey×「玄-QUALIA」
明るさではなく、深さで魅せるプリセット
「“玄-QUALIA”を、霧の中で見つけた印象的な木と、ひろきんさんへのリスペクトを込めて茶畑の一本桜に使用しました。プリセットを当てた瞬間、写真の空気が深く沈み込むような感覚がありました。シャドウはしっかり締まるのに潰れず、緑は渋く深い色に変わり、その分だけ霧の白さと透明感が際立ちます。現場で感じた湿度や静けさが、そのまま色と質感になって画面に宿る印象です。ぼくも、曇りや雨、霧の日の写真はとても好きで、ひろきんさんの「光が静かな時間にしかない美しさ」という言葉には深く共感しました。明るさではなく深さで魅せるという方向性が自分の作風とも重なり、適用後は部分的にマスク処理を加えるだけで、作品として仕上げることができました。」
── yukkey
yukkey×「玄-ANIMA」
素直に浮かび上がる、被写体の色
「“玄-ANIMA”は、雪の降る森で出会ったアカゲラとシジュウカラ、そして桜に手を伸ばした瞬間の一枚に使用しました。適用すると、シャドウがふわりと柔らかくフェードして、フィルムライクな質感に。雪の日の冷たく澄んだ空気や、撮影時に見ていた桜にあたる光の柔らかさが、そのまま写真に残っています。被写体の色は派手にならず、むしろ素直に浮かび上がってくるのが印象的でした。普段のぼくはシャドウを深く落として重厚に仕上げることが多いので、黒を柔らかく残すこのアプローチは勉強になりました。ひろきんさんがプリセットに込めた想いを、現像しながら追体験しているような感覚でした。動物や人のいる日常のワンシーンと特に相性が良いと感じます。」
── yukkey
今回使用したLightroomプリセット|「玄-QUALIA」「玄-ANIMA」はこちら
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